病んだ心をつまびいて



「し、死んでしまう……」

「死ぬなら俺が原因でなきゃな」

「物騒すぎて大好きぃぃ」




なんて思考停止しまくりながら帰路を進んでいると、ふいに新山くんが立ち止まる。



「なぁ……ずっと気になってたけど、おまえ、なんでジャージなの?」



いぶかしげな視線が私のジャージに注がれた。



それはそうだ。
仁奈にすら事情を話していない。
クラスでも私だけがジャージ姿だった。



クラスの端でヒソヒソと笑う華凜たちを思い出してしまい、お腹の底にイヤな感覚が渦巻く。



すると、ジャージの袖をぐいと引かれる。




「もしかして……誰かの仕業、じゃねぇよな?」




探るような、見透かすような、鋭い瞳。


まるで逃げ場を無くすような低いトーン。



こういうスイッチの入った新山くんは、こわい。