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華凜たちが去ったあと、着ていたブレザーを腰に巻いて、教室へと転がり込んだ。
「あー、茜いたー。どこいってたわけ〜?」
「ごめんっ、トイレいってくるね!」
「質問答える気ゼロかよー」
購買から帰っていた仁奈が心配そうに声をかけてくれたけど、もうそれどころじゃなかった。
ロッカーからジャージの入った袋を取り出し、すぐさまトイレへ。
「はぁ、仁奈になんていいわけしよう……」
動画の拡散を天秤にかけられてしまえば、もう逃げ場はなかった。
そそくさとジャージに着替える。
埃まみれの制服はあとでクリーニングに出さなきゃ。
スカートに関してはもう使いものにならないや。
替えはあと一着しかない。
それすらボロボロにされるかもしれない。
3年でよかった。
あとすこし我慢すれば卒業だもん。
こんなの、なんてことない。
痛くも痒くもない。
平気、大丈夫
「……ふっ、ぅ……」
その場にうずくまる。
ズキズキ
ズキズキ
蹴られたお腹がムカつくほど痛い。
みじめで、悲しくて
あんなやつらのために涙なんて流してやりたくないのに、勝手に出てくるからどうしようもなくて。
いっそ消えたい
なんて、また思ってしまった。



