昼休みに入ってすぐ。
空き教室に押し込まれ、体を押さえつけられた。
しまった、と後悔。
購買に行く仁奈を見送らなければよかった。
私もついていけば、こんなことには。
「ちゃんと押さえててよ〜?インラン女にはそれなりに似合う格好してもらわないと」
華凜の手にはハサミ。
裁ち切り用の、刃が大きいもの。
乱暴にスカートを引っ張られると、そのまま
──ジャキン!
根元まで、布を切られてしまった。
女子たちの笑い声が響く。
あらわになる自分の下着に目を逸らしながら「やめて」と訴えるも、その刃先はまた向かってくる。
相手は刃物。
怪我の危険性もあって暴れることもできない。
紺色スカートがザンバラ髪のようなみすぼらしい姿になり、少し動くだけで中身が見えてしまう。
「この姿、新山に見せたらどういう顔するかな?」
「色仕掛けにもならないでしょ〜」
「萎えるんじゃない?こんなきったないオンナ」
言いたい放題だ。
反論したくても、遮るようにみぞおちにおもいきり蹴りを入れられてしまう。



