それはよかった……!!
ふぅと一安心して、外の景色を見つめる。
先ほどからやけに視線を感じていたので、チラッと車の後ろを見た。
そこには……タクシーに乗った、陽菜ちゃんがいた。
「っ……!!」
「桜?」
ぶるぶると震え出してしまった身体。
両腕を抑えるも、何も変わらなくただ恐怖に怯える。
ど、どうして陽菜ちゃんがこんなところにっ……。
「……後ろのせいか。佐々木、道を変えてくれ。タクシーを巻くように」
「かしこまりました」
すると佐々木さんが急に車の方向転換をして、蓮くんの方に倒れ込んでしまった。
「きゃっ」
「大丈夫?」
スマートに受け止めてくれた蓮くん。
「うん……」
「手、震えてる。大丈夫、僕がついてるから……桜は守るから」
私の震える手を、大きな手で優しく包み込んでくれる。
ああ……泣いちゃいそうなぐらい、安心できる。
「そうだ桜、渡すの忘れてたんだけどこれスマホ」
「えっ、あ、ありがとう……!」
最新版のヤツだ……!すごい!
それにスマホケースがうさぎさんになってるっ……可愛いっ……!!
「私、大きくなったらちゃんと働いて色々なお金返すから……!」
「じゃあその時は僕と一緒にはたらこーね」
「……!うん!」
「……お金なんて返さなくていいけどね、桜が存在してくれてる尊い時間を僕が買ってるようなもんなんだから」
「えっ?」
さすがに大袈裟すぎるよ蓮くん、と思ったけれど……また、大事にされてるなって思って笑みを溢した。
「桜が一緒にいてくれさえすれば、僕は十分だから」
「ありがとう……蓮くん大好き!」
思わず自分から、ぎゅっと抱きつく。
ふぅと一安心して、外の景色を見つめる。
先ほどからやけに視線を感じていたので、チラッと車の後ろを見た。
そこには……タクシーに乗った、陽菜ちゃんがいた。
「っ……!!」
「桜?」
ぶるぶると震え出してしまった身体。
両腕を抑えるも、何も変わらなくただ恐怖に怯える。
ど、どうして陽菜ちゃんがこんなところにっ……。
「……後ろのせいか。佐々木、道を変えてくれ。タクシーを巻くように」
「かしこまりました」
すると佐々木さんが急に車の方向転換をして、蓮くんの方に倒れ込んでしまった。
「きゃっ」
「大丈夫?」
スマートに受け止めてくれた蓮くん。
「うん……」
「手、震えてる。大丈夫、僕がついてるから……桜は守るから」
私の震える手を、大きな手で優しく包み込んでくれる。
ああ……泣いちゃいそうなぐらい、安心できる。
「そうだ桜、渡すの忘れてたんだけどこれスマホ」
「えっ、あ、ありがとう……!」
最新版のヤツだ……!すごい!
それにスマホケースがうさぎさんになってるっ……可愛いっ……!!
「私、大きくなったらちゃんと働いて色々なお金返すから……!」
「じゃあその時は僕と一緒にはたらこーね」
「……!うん!」
「……お金なんて返さなくていいけどね、桜が存在してくれてる尊い時間を僕が買ってるようなもんなんだから」
「えっ?」
さすがに大袈裟すぎるよ蓮くん、と思ったけれど……また、大事にされてるなって思って笑みを溢した。
「桜が一緒にいてくれさえすれば、僕は十分だから」
「ありがとう……蓮くん大好き!」
思わず自分から、ぎゅっと抱きつく。


