って……名前呼ばれてるから、私に用があるとしか考えられないよね。


教室に入り込み、こちらへと近づいてくる秋ちゃん。


「桜、今度の土曜空いてるか?」

「ご、ごめんね土曜日はお出かけするんだ」

「……そうか。じゃあ日曜は?」

「日曜は僕と遊園地だもんね」


後ろからぎゅっと抱きついてきた蓮くんに、心臓がバクバクになる。

遊園地……?行きたい!


小さい頃に前の家族と行ったっきり、遊園地なんて行ってなかったから。


「……俺も、行く」


ぎゅっと私の袖を握った秋ちゃん。


「……だめ?」

「っ……!!」


出た、秋ちゃんの顔の良さを最大限に活かす上目遣いの大打撃……!!