「っ……わ、わかった……!!」

「ありがとう」


ちゅっと僕の首筋に触れた桜の頭を、髪型が崩れない程度に撫でた。


「こ、これでいいかな」

「うん、上出来だよ」

「……唇の痕、つけたから……少しは女の人、寄ってこないといいな」

「そうだね」


まぁそもそも寄せ付けないけど。

桜は可愛いことを言うな。



数分後、車が出発をした。


そして、更に数十分後。


パーティー開場に、到着したのだ。


さっそく入り、パーティーが開始されて桜の紹介をする。

拍手に包まれる中……厄介なヤツが現れてしまった。