「あはは、そうだよ蓮クソ雑魚なんだよー」


三上さんが嘲笑うようにそう教えてくる。

そっかぁ、蓮くんゲーム苦手なんだ。


「えへへ、またギャップで可愛いよっ」

「っ……!!バカにしてる?桜こそ弱いかもよ?」

「えー!どうだろーなー!」


コントローラーを受け取り、ゲームーが開始される。

蓮くんはすぐに倒されてしまっていた。

そんな中、男子や三上さんと戦う私……。


3分後、見事に勝利したのだ。


「桜強……」

「えへへ、惚れ直したー?」

「うん、もう半端ないぐらい惚れてるけどね」

「あはは、そっかぁ」


ゲームってこんなに楽しいんだなぁ。


「なぁなぁ今度は俺とチーム組んでやろ!」

「え!いいですよー!」


こうしていろんな人とチームを組み、たくさんゲームをした。

もちろんお目当てのチョコレートケーキも食べれたし、るんるん気分で家に帰る。


編み上げにクッキーやマカロンなども貰ってしまった。


帰りの車で蓮くんと会話が弾んでいる中……。


「前までクラスとかでも全然男の子たち声かけてくれなかったから、一緒にゲームできて楽しかった!蓮くんも可愛かったし!」

「そっか。ねぇ桜」

「ん?」

「僕がいるんだから、他には男なんて必要ないだろ?」

「えっ……?」


気づいたら押し倒されていて、蓮くんがネクタイを緩める。

えっ、ええ……!?


「この間は俺がキスマつけたから、今日は桜がつけて」

「っ……!!う、うん……わかった……」


それで許してくれるのなら……!


心臓がバクバクの中、蓮くんの首筋に顔を近づける。

ちゅっと口付けて、頑張って吸った。


ちょっと経つと、蓮くんの首筋が少し赤くなる。


「こ、これでいいのかな」

「うん、上手上手。家帰ったらキスもしてもらうから忘れないでね」

「あっ、うん」


そっと起こされて抱きしめられる。