次の日……。
学校に着くなり、手を繋ぎながら爆睡中の蓮くん。どうやら秋ちゃんと桜子ちゃんの悪事を暴くために徹夜していたらしい。
私のためにそこまでしてくれる彼が愛おしいので手は握り返している。
そんな中、三上さんが教室にやってきたのだ。
「おはよう桜ちゃん」
「おはようございます……!」
「桜ちゃん、チョコレートケーキ仕入れたんだけど……よければ食べに来ない?」
「え!いいんですか!」
「新作のゲームもあるんだ、よければ一緒にやりたくて」
「ええっ、楽しそう……!!」
でも……そんなこと、蓮くんが許してくれるはずないよね。
起こして聞くのも申し訳ないと思っていると……。
「……だめに決まってるでしょ」
三上さんをこれでもかと言うほど睨みつけた蓮くん。
お、起きてたんだ……。
「……いいの?うちの店が出してる高級スイーツだからまだ誰も食べたことないし……桜ちゃんの喜ぶ姿、見たくないんだ?」
「桜の喜ぶ姿は見たいですけど他の男の家に行くとかもう論外なんで」
「はー男の嫉妬は見苦しいぞ?」
「そ、そんなこともないですよ?私のこと愛してくれてるんだなって、安心できることもありますし……ね?蓮くん」
「桜……!やばい、本当桜が沼すぎる」
ぎゅっと私を抱きしめた蓮くん。
よしよしと背中を撫でる。
「まあ嫉妬はしたくないんだけどね」
「そ、それはそうだよね」
「熱々のところ申し訳ないけど……桜ちゃんのお父さんとも、お前の父さんからも大事な商談が来てるらしいけど……断って、いいの?」
「僕は別に」
「じゃあ桜ちゃんは?」
そ、そんなの断られてしまったら陽菜ちゃんとお兄ちゃんの生活が……!!
「お、お願いします!行きます!!」
「よろしい。蓮も同伴は許してやるから、今日来いよ」
「はぁ?桜、僕の力で君のお父さんを出世させることだって——」
学校に着くなり、手を繋ぎながら爆睡中の蓮くん。どうやら秋ちゃんと桜子ちゃんの悪事を暴くために徹夜していたらしい。
私のためにそこまでしてくれる彼が愛おしいので手は握り返している。
そんな中、三上さんが教室にやってきたのだ。
「おはよう桜ちゃん」
「おはようございます……!」
「桜ちゃん、チョコレートケーキ仕入れたんだけど……よければ食べに来ない?」
「え!いいんですか!」
「新作のゲームもあるんだ、よければ一緒にやりたくて」
「ええっ、楽しそう……!!」
でも……そんなこと、蓮くんが許してくれるはずないよね。
起こして聞くのも申し訳ないと思っていると……。
「……だめに決まってるでしょ」
三上さんをこれでもかと言うほど睨みつけた蓮くん。
お、起きてたんだ……。
「……いいの?うちの店が出してる高級スイーツだからまだ誰も食べたことないし……桜ちゃんの喜ぶ姿、見たくないんだ?」
「桜の喜ぶ姿は見たいですけど他の男の家に行くとかもう論外なんで」
「はー男の嫉妬は見苦しいぞ?」
「そ、そんなこともないですよ?私のこと愛してくれてるんだなって、安心できることもありますし……ね?蓮くん」
「桜……!やばい、本当桜が沼すぎる」
ぎゅっと私を抱きしめた蓮くん。
よしよしと背中を撫でる。
「まあ嫉妬はしたくないんだけどね」
「そ、それはそうだよね」
「熱々のところ申し訳ないけど……桜ちゃんのお父さんとも、お前の父さんからも大事な商談が来てるらしいけど……断って、いいの?」
「僕は別に」
「じゃあ桜ちゃんは?」
そ、そんなの断られてしまったら陽菜ちゃんとお兄ちゃんの生活が……!!
「お、お願いします!行きます!!」
「よろしい。蓮も同伴は許してやるから、今日来いよ」
「はぁ?桜、僕の力で君のお父さんを出世させることだって——」


