「桜、誰からだった？」

「杏奈ちゃんだよ！」

「そっか、それならよかった」


ぎゅっと後ろから抱きついてきた蓮くん。


「……この間さ、三上先輩と連絡先交換したでしょ」

「うん！お父さんがお世話になってる人だし、失礼なことできないし……」

「じゃあ別にアイツのこと好きではない？」

「好きなのは蓮くんだけだよ」

「よかった」


抱きしめる腕をさらに強めた蓮くんに、微笑みを溢した。

そういえば、もうすぐご両親に挨拶する日かぁ。

やっぱり緊張するけど、とっても楽しみだなぁ。



「じゃあ朝ごはん食べに行く？」

「そうだね。陽菜ちゃん呼んでくる」

「わかった、じゃあ先行ってるね」

「うん！」


その後、陽菜ちゃんを呼んで朝食を取った。


気がついてしまった。私なんだかお腹のお肉が増えた気がする……。

元々痩せていた方だったから、全然標準体型なのはわかってる。

私的にはマシュマロボディを目指したいから、このぐらい全然いいのだけれど……このまま１週間お屋敷に篭っていたら、絶対３キロぐらい太る……！！


お洋服に着替え終わり、陽菜ちゃんに提案をした。


「一緒にお庭走らない？」


蓮くんはこのお屋敷はどれだけ自由に使ったくれても構わないと言っていたし……きっと許してくれるだろう。