「ひとまず僕がどうにかしておくから、やっぱりしばらく学校は休もう」

「そうだね……私たちはそれでいいとして、陽菜ちゃんはどうしたらいいの?」

「仕方がないから、しばらくうちに居させるしかないね。基本的に桜の部屋から出るの禁止にするならいいよ」

「それでいいです。お世話になります」


頭を下げると、桜もお義兄さんも少し目を丸くしていた。


お義兄さんも、意外と悪い人ではないのかもしれないな、なんて浅はかながら思ってしまった。


ということで私はしばらくの間居候させていただくことになった。お母さんがカンカンに怒ってそうだな、なんて少し覚悟しながら。