結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました

顔を上げると先生が隣に座っていた。いつの間に!

「少し熱い。体温計ありますか?」
「だ、大丈夫です」

パーソナルスペースを簡単に侵さないで欲しい。
ケーキのお皿を持って、席を移動しようとしたら先生に腕を掴まれる。

心臓がトクンって脈打った。

「寝てた方がいい。ベッドにいきましょう」

ベッドという単語が艶めかしく聞こえる。
ケーキを食べる前に先生が妙な事を言ったせいだ。

――寝てみれば僕の良さに気づいて落ちるかも。

うわっ。意識するな。先生と気まずくなる。
頭をふるふる振って、私の腕を掴む先生の腕を振り払った。