結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました

「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか」
『桜子が可愛いと思って。とにかく今週末は空けといてください』

不意打ちの可愛いが胸を甘く突く。

「はい」

動揺した勢いで了承してしまった。

『その返事は僕の誘いを受けるって事ですよね?』

そう聞かれると悔しくなるのは、なんでだろう。

「まあ。豪華客船に興味がありますから。こんな機会早々ないだろうし」

本当は先生と一緒なら何でも良かったけど、強がった。

『豪華客船目当てでも誘いを受けてくれてありがとう』
「いえ。ところで先生、もうマンションに帰って来てるんですか?」

先生が息を飲む気配があった。

『すみません。今日は帰れません。多分、土曜日まで帰れない』

今日、会えると思っていたから寂しい。

「そうですか」
『海人様、こちらにいらしたんですか?』

スマートフォン越しに女性の声がした。