結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました

「どちらかというと女性は苦手ね。海君はね、見た目と違って、意外な程純粋なのよ。好きな子には物凄く一途で、自分の気持ちを伝えるのが下手なんだから」

全くそういう先生が想像できない。

「つまり、私が言いたいのは、海君の容姿しか見ていない西園寺詩織さんは海君にとって苦手な女性って事。だから自信持って。海君にとって九条さんは特別な女性だから」

頬が熱くなる。特別な女性だなんて恐れ多い。

「私は全然特別な女性じゃないですから。この通り、何の魅力もありませんし」
「九条さん、自分を否定するのを止めたら?」
「えっ」
「謙遜でも自分には何の魅力もないなんて言ったらダメよ」
「魅力がないのは本当の事ですから」
「そんな事ない。九条さんは魅力的な女性よ」
「いえいえ、私なんてつまらない人間です」
「褒められたらありがとうございますって言いなさい。九条さんの事をいいと思って、褒めた人も否定されて嫌な気持ちになるわよ」

あっ。褒めた人の気持ちを考えていなかった。

「すみません。褒められ慣れてなくて」
「今から変えよう。九条さん、あなたは魅力的よ」
「あ、ありがとうございます」

不思議とありがとうございますと言った瞬間、少しだけ自分に自信が持てた気がする。

「それでよし」

満足そうに頷いた葉月さんを見て、素敵な女性だと感じる。
私も葉月さんのような素敵な人になりたい。そうなったら先生の隣に自信を持って立てる気がする。