ストレートすぎる幼馴染に翻弄されてます

「ほんっと意味わかんねえわ、こいつと美音ちゃん」

「あたしもよ、これでいつも通りなんだから」

「あっ、木島くんもお疲れ様」

蘭と話している木島くん…木島唯斗(きじまゆいと)くんにも笑顔で言う。

「おう、サンキュー」

彼はサッカー部の副キャプテンで、翔ちゃんの相棒とも言うべき存在だ。

この人もファンクラブがあるぐらい顔が整っているけど、実は蘭の彼氏だったりする。

さっぱりした美人系の蘭と凛々しい木島くんはとっても仲良しで、お似合いで。

2人を見てると私も彼氏が欲しいなーなんて…うーん、やっぱあんまり興味ないかも。

「なあみぃ、帰ろ」

「今日は自主練していかないんだ?」

「だって唯斗が今日はクロス上げねえぞって…」

「馬鹿野郎、さっきまで試合してたのにお前の練習に付き合ったら明日死ぬわ」

「あはは…」

確かに…翔ちゃんってサッカー大好きすぎて自主練ものすごくやるからなあ、このテンションだとたぶん1時間は付き合わされそう。

蘭の彼氏でもあるし、そこは気をつけてもらわなきゃ。

「てゆーことだから、あんたは美音と一緒に帰んなさい」