キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 そうすると何故か、あけく……聖来君は口元を手で押さえた。

 うぇ、どうしたんだろう……?

「だ、大丈夫? もしかして気持ち悪い?」

「……いや、平気や。ちょっとクラッときてな……。」

「え、ほんとに大丈夫?」

 立ち眩みとか、貧血とか……?

 けどもどう考えたって体調が悪いんだろうか?という方向に行きついてしまう。

 だったらどっちにしろ、早く帰ってゆっくり休んだほうがいい。

 もう家はそこだし、ここでバイバイしよう。

「聖来君っ、ここでいいよ。家すぐそこだし、聖来君体調良くないんだったらゆっくり家で休んだほうがいいよ?」

 その場で立ち止まって、にこっと笑顔を浮かべてみせる。

 一瞬聖来君はきょとんと呆気にとられたような反応を見せたけど、その後首を左右に振った。

「いや、ほんまに体調は平気や。心配してくれておおきにな。」

「ほんとに? 聖来君、無理してない?」

「してへんよ。俺、多分夜優が思っとるよりタフやし。」

「……あぇ、そ、そう? なら、いいんですが……」