キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「それでも、ドキドキしてくれたんやろ?」

「そう、です……。」

 と、そんな返答をしてから気付いた。

 ドキドキ“してくれた”……?

 それって、なんだか……――。

「お待たせしました~。サンドイッチのバスケットセットとクロワッサンセットで~す。」

 何か引っかかる、なんて思った時店員さんの声で我に返った。

 ありがとうございますと返して、美味しそうなサンドイッチを目の前に置いてもらう。

 うわぁ、美味しそう……!

 サンドイッチがキラキラして見えて、お腹が鳴りそうになる。

 だからだろうか、明暮君の引っかかる言い方の件はもうすっかり頭から抜け落ちていた。

「お、美味しい~~っ!!」



 その後、大雑把にしか予定を決めていなかった為、暗くなる前まで二人でぶらぶら色んなところを回っていた。

 いつも行っている書店や近くのちょっとした絶景スポット、明暮君のおすすめのお店などなど。

 自分が普段行かないところもたくさん行けて、いろいろ買い物できて。

 ……何より、自分が知らなかった明暮君のプライベートの顔を見れて嬉しくなった。