キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 その事について酷いと思いながらも、私は渋々了承した。

 那奈に言われたコーデのほうを手に取り、袖に腕を通す。

 ベルトもちゃんとつけてみて、お馴染みのカーディガンを軽く羽織ってみると。

「おぉ……確かにこっちのほうがしっくりくるかも。」

 姿見の前で一回くるっと回って、そんな関心をする。

 やっぱり那奈のセンスは安心できる。凄いなぁ、那奈は。

「ありがとう那奈っ。那奈が選んでくれたコーデのほうがしっくりきた!」

《でしょ。まぁデート頑張ってきなよ。あたしはもう一回寝る。》

「分かった! ほんとにありがとねっ。」

《はいはい……響くから大きな声、出さないで。》

 ふわぁと大きな欠伸を洩らした那奈は、眠そうな声でそう伝えてくるとブチッと電話を切った。

 ドライだ、仕方ないけど。こんな時間に電話した私が言えた事じゃないけど、どうしてもドライだと思っちゃう。

 だけどそんな事を考えている内に時間は当たり前に過ぎ、待ち合わせ時間ギリギリに家を出たのは言うまでもない。