キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「……一緒、に?」

 へっ……?と、気の抜けたような頼りない声がその場に溶けていく。

 だって、まさか、そんな。

 これって、で、でで、デートのお誘い……って事!?

 あまりにも唐突すぎる話に、まともに瞬きができなくなる。というか、全体的に動きが止まる。

 そのせいで明暮君の歩みも止まらせてしまい、余計にテンパってしまった。

「え、ええっと……っ。」

「嫌なら、断ってええよ。」

「い、嫌ってわけじゃないよ……! ただ、びっくりしただけで……。」

 嫌なわけない。むしろ私が一緒で良いのかって尋ねたくなる。

 誰だってこんな唐突に聞かれたら、まともな返答はできなくなるだろう。今の私みたいに。

 それでもなんとか気持ちを落ち着かせて、改めて聞いてみる。

「それ、私が一緒でいいの? 相手間違えてるとか、ない?」

「間違えてへん。俺は鈴賀ちゃんと一緒に行きたいんや。」

 っ……な、なんか気恥ずかしくなってきた。

 面と向かってダイレクトに言われて、名指しされて断言されたら心配なんか吹っ飛ぶ。