キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 絶対過去に彼女さんいたでしょ、と声を大にして言いたい。いなかったとしても、本当に女慣れしていないのかは定かじゃないし。

 外見がイケメンな人は心もイケメンなのか……ふむふむ。

 明暮君の横顔をまじまじ見ながら、うんうんと感慨深くなる。

 だけどそんな中、ふと明暮君がこんな事を口にした。

「……なぁ、鈴賀ちゃん。」

「うん?」

「鈴賀ちゃんって、映画好き?」

「映画……?」

 突然聞かれ、思わず口の中で反芻してしまう。

 どうしてそんな事……と感じたけど、映画に対する本音を伝える。

「たまに見るくらいかな。恋愛映画とか、青春映画とか、アニメの劇場版とかはよく借りて見てるよ。」

「そうなんや……。」

 時間が取れた時や、自分好みの映画があればすぐに見ちゃう派の私。

 明暮君の質問の意図が分からないから疑問に感じながらも、笑顔で答える。

 そうすると明暮君は何かを考え込んでいるような仕草をした後、何やら改まった様子で提案してきた。

「今度な、一緒に映画見に行かん?」