キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 結凛ちゃんはいつも可愛くいようと努力しているのを、私は知っている。

 私だって、可愛いって言われたら嬉しいし。

 だけども納得してくれていない様子の来歌君は、不機嫌そうに唇を突き出した。

「そういうのは分かっとる。……けど、そういうのが聞きたいんじゃないんや。」

「というと?」

「……女子と出かける時の服とか、あるやろ。外見でも気は引きたいんや。」

 恥じらいを端々に見せる来歌君に、なるほどと納得する。

 確かに外見は大事だ。一番分かりやすいし、好きな子とデートなら気合も入るだろうし。

 けどそれなら、もっと適任がいるんじゃないかな……?

「明暮君のほうが詳しいんじゃない? ほら、今日の服装だって明暮君のイメージにぴったりだしっ。」

 来歌君から視線を外し、明暮君のほうへ向ける。

 制服姿しか見た事なかったから私服が新鮮で、でもまじまじ見ちゃうのは失礼かなって思って言わないようにしていた。

 きっとセンスがいいんだろう、シンプルなデザインと配色のコーディネートのはずなのに、明暮君にとても似合っている。