キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 でも今柚守君は、アメリカのほうに留学しちゃってて日本にはいない。

 高校2年生になってすぐアメリカ留学が決まり、もう夏休みも終わったというのに依然として帰ってこない。

 久しぶりに会いたいなぁ……なんて気持ちが渦巻く。

「……あの、柚守君はまだ帰ってこないんですか?」

 気になってたまらず言葉にしてみる。

 すると結凛ちゃんママはんーと人差し指を顎に添えた後、何か思い出したように緩く微笑んだ。

「確か、もうそろそろしたら帰れるかも~なんてこの前言ってた気が……。多分、後数週間したら帰ってくるんじゃないかしら?」

 じゃあちょっと待ってれば会えるんだ……!

 結凛ちゃんママの言葉に嬉しくなって、自然と口元が綻んだ。

 柚守君は私の一番の男友達でいとこだから、会えるとなったら嬉しくないはずがない。

 あっ、でも私柚守君の連絡先知ってるから聞けばいいんだった……。

 直接本人に尋ねれるじゃん!と後になって気付く私。

 そのタイミングで結凛ちゃんが、凄い音を立てながら階段を降りてきた。