キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 来歌君と明暮君はブラックのコーヒーだったから、わざわざ別で淹れてくれたのかな?

 いろんなお菓子が入ったバスケットも近くに置いてくれて、明暮君に「ありがとう。」と伝える。

「私、ココア大好きだから嬉しいっ。」

「せやろな。自分、昼休いっつもココア飲んでるし。」

「あはは、バレてたんだ……。」

 明暮君の言う通り、毎度毎度私はココアを飲んでいる。

 苦いものが食べられないから幼い頃からココアを愛飲していて、一番好きな飲み物。

 隣の席だからバレてたのは仕方ないけど、ちょっと恥ずかしい……かも。

「兄貴、自分の部屋戻れよ。俺は今からこいつにいろいろ教えてもらわなあかんのや。」

 談笑していた私たちの間に割って入った来歌君が、鋭い視線を明暮君に向けている。

 ひぇ、こわ……。

 年下だからって油断していると背中から刺されそうで、自分に向けられているわけじゃないのに背筋が凍った。

 だけど明暮君はそんなの気にも留めていないようで、毛布が乱雑に置かれているベッドに腰を降ろす。