キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「うん、それは分かってるけど……。」

 単刀直入に聞かれた質問に、思わず口ごもってしまう。

 だって……。

「来歌君がそんなしおらしくなるの、可愛いな~。」

「なっ……!? どこが可愛いねん! 白鳥のほうが可愛いやろ!」

「へぇ~……それは直接結凛ちゃんに言ってあげたらいいんじゃないの?」

「っ……ほんまやな奴やわあんた!」

 結凛ちゃんにどうすればいいかって悩んでいる来歌君は恋する男の子って感じがして、甘酸っぱくて可愛い。

 私は一人っ子だから分からないけど、弟がいたらこんな感じなんだろうなーって微笑ましくなる。

 結凛ちゃんも私にとっては妹みたいな存在だし……初々しくて、可愛いとしか言えない。

 からかう口調の私に、すっかりむくれてしまった来歌君。確信を突かれて恥ずかしくなった、ってところだろうか。

 それすらも可愛く思えて、もっとからかいたくなってしまう。

「入るで。」

 だけど、結局からかいの続きはできなかった。

 器用に片手でトレイのバランスを保つ明暮君が断りの言葉と共に部屋に入ってきて、テーブルにほかほかのココアを置いてくれる。