キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「早う来いなあんた! こっちは聞きたい事ぎょうさんあるんやから。」

「ひ、引っ張らないでってばぁっ……!」

 私のことなんかお構いなしに、容赦なく引っ張る来歌君。

 べ、別にいいんだけどっ、もうちょっと明暮君家を探検したかったなぁ……なんて。

 そんな私の願いは虚しく、有無を言わさず来歌君の部屋へ連行されてしまった。



 今日は何を聞きたいんだろう……?と思いながら、来歌君のお部屋にお邪魔する。

 来歌君の部屋は少しばかり散らかっている感じがして、親近感が湧いてしまう。

 でもそこまで散らかってるわけじゃなくて、適度に片付いている部屋でなんだかんだ落ち着く空間だ。

 掠めたのはシトラスとは違う、甘いホワイトムスクの香り。

 お部屋の中心にある折り畳み式のテーブルの前に座らせてもらって、来歌君の用件を尋ねる。

「それで、今日はどうしたの?」

「……なぁ、どーしたらデートで気ぃ引ける?」

「……結凛ちゃんの、ってこと?」

「当たり前やろ。白鳥以外、誰の気引けっちゅーねん。」