キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「あ、明暮君っ、私変なつもりで言ったんじゃ――……」

「鈴賀、来たんやな。待ってたで。」

「え!? あ、ちょ、ちょっとちょっとーっ!?」

 あれやこれやと考えて言葉を紡ごうとした瞬間、ちょうど降りてきた来歌君に遮られてしまった。

 た、タイミングが悪いよ来歌君……!

 来歌君に当たるつもりはないけど、ぐいぐい引っ張ってくる来歌君に文句を言わずにはいられない。

 しかも断りもなく、急に引っ張ってくるなんてっ……来歌君は強引だ、明暮君と違って。

 もうすでに靴を脱いでいたから土足で上がる事はなかったんだけど、思わずこけそうになる。

「明暮君っ……」

「後で飲みもんと菓子、持っていくわ。先に来歌の面倒見てやってくれへんか。」

「えぇっ……!?」

 明暮君に助けを求めようと振り返るけど、別の部屋に行こうとしている明暮君がそう返してきた。

 返答に反応せずにはいられなくて、動きが止まりそうになる。

 明暮君は別の意味で強引だ、明暮兄弟……困りものだなぁ。

 無意識に眉間に皺を寄せてしまう私に、来歌君が私の腕を強く引っ張って催促してくる。