キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「……ほんまに?」

「うんっ!」

 明暮君がいいって言ってくれるのなら、行ってみたい。

 どんなところに住んでるのか気になるし……い、今からわくわくしてきた。

 つい大きな声になってしまった私の返事を聞いた明暮君は、ふっと微笑みを見せる。

「ん、りょーかい。」

「楽しみっ……。」

「……そんな楽しみなん?」

「あぇっ……こ、声出てた……?」

「ばっちりな。」

 こ、声に出してたつもりはなかったのに……恥ずかしいっ。

 そのせいで少し頬が熱くなってしまったけど、明暮君のお家にお邪魔させてもらえるって事が嬉しくて、あんまり考えなかった。

「あっ! 今日日直じゃん私……!」

 黒板に書いてある自分の苗字を見て、一気に思い出す。日誌取りに行かなきゃ!

 スクールバッグそのままに、急いで職員室に向かう。

「……何なん鈴賀ちゃん。くそ可愛いやん。」

 私がいなくなった静かな教室で、その呟きが零れていた事なんて知る由もない。



 明暮君に言われた日程は、確か祝日である金曜日。つまり今日だ。