キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 理解するのに数秒要したけど、理解してからもあたふたしてしまう。

 おっ、男の子の家なんて柚守君のとこしかないよ……! 私が行ったら迷惑になるんじゃない、かなぁ。

 瞬時にそう思ってしまい、思考が停止しかける。

 けど、来歌君のお願いなんだよね? なら結凛ちゃん関係だろうし、断るのはダメな気がする……。

「……わ、私がお邪魔していいの?」

「どっちにしろ自分にしか頼めへんやろ。教えてくれるんか、来歌に。」

 疑問をそのまま口に出せば、当然と言った様子でそんな事を言われる。

 そ、それはそうなんだけど……。

 でも……と決めかねている私に、明暮君は補足のように付け加えた。

「嫌なら断ってくれてかまへんよ、こっちも無理な願いしとるって分かっとーから。」

 長い脚を組み直して、短い息を吐き出した明暮君。

 表情はいつもの無表情だけど、どことなく残念そうなオーラが出ていた。

 む、無理ってわけじゃない、んだけど……なぁ。

「私は……だ、大丈夫だよ? 明暮君のお家、お邪魔してみたいし。」