キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 安堵の息を吐きつつ、電気をまだ付けていなかった事を思い出す。

 そうだっ、なんか暗いなぁって思ってたら電気付けてないままだった……!

 明暮君は気にならなかったのかな……?と感じながら、パチッと電気を灯す。

「鈴賀ちゃん、ありがとさん。」

 それとほぼ同タイミング、だった。

 明暮君のそんな、慈愛がこもった声が私に届いたのは。

 いつものぶっきらぼうな声色とは違う、優しくて温かさがある声。

 そんな声でお礼を言われるとは微塵も考えていなくて、咄嗟に動きが止まる。

「ど、どういたし、まして。」

 何も言わないのは流石に不自然だから、口は動かして伝える。

 そしてその言葉に返ってきたのは、こんなお願いだった。

「……なぁ、今度俺の家こーへん?」

「へっ!?」

「いやなぁ、来歌が自分に教えてもらいたい事があるんやて……そんなら俺の家で教えてもらえたら、自分の負担にならんかなぁと思って。」

 ……つ、つまり明暮君のお家にお邪魔しないか、って事!?