キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 でも結凛ちゃんは信じてくれないらしく、強い力で私の肩を揺さぶった。

「夜優ねぇほんとに食べないよね!? あたしみたらしの為に生きてるって言っても過言じゃないんだからね!?」

「わ、分かってる分かってる……。とりあえず着替えてご飯食べよ? 遅刻するよ?」

「え? ……ってほんとじゃん! やばいやばい、またママに怒られる!」

 時計のほうに結凛ちゃんの視線を誘導させると、さぁーっと顔を真っ青にさせた結凛ちゃん。

 焦ったようにスクールバッグと制服をひっつかんで、急いで準備しだした。

 これなら10分あれば終わるかな……そう予想して、そろりと結凛ちゃんの部屋から出る。

 けれど扉を閉める前、「ほんとにみたらし食べないでね!?」と念を押された。

 その事を考えると相当食べられたくないんだなぁ、と容易に想像ついてちょっぴり申し訳なくなった。



 結凛ちゃんを待ってる間、私は結凛ちゃんママと他愛ない話に花を咲かせていた。

「毎朝ごめんね、ほんとに。結凛ったらいい年してまだ朝嫌いなんだから、困りものだわ。」