キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 ……にしても、昨日は本当にびっくりしたなぁ。

『寒いやろ自分。これ着とき。』

「っ……、いやいや、気にしすぎ気にしすぎ。あれは明暮君の優しさ、うん!」

 昨日の事を思い出してまた顔に熱が集まったけど、ふるふると首を振って冷ます。

 あの行動に他意はないだろうし、純粋に心配してくれたんだろう。

 ……学校でもあんな感じでいれば、敬遠される事なんてないのに。

 私がそう思ってもどうにもならないのは分かってる、けども。

 やっぱり明暮君を誤解してる皆には、ちゃんと本当の事を伝えたい……なんて思うのは悪い事、なのかな。



 ……――ガタッ!

 朝食も早々に済ませ、なんとなく早く家を出てしまった私。

 いつもの如く、結凛ちゃんを起こそうとしたら……衝撃の事実を目の当たりにした。

「ゆ、結凛ちゃんが……お、起きてる!?」

 コンコンとノックすれば、大抵返事はない。

 でも今日は、今日ばかりは「はーい。」って能天気な返事が聞こえてきた。

 毎日毎日結凛ちゃんを起こしに来ている私からすれば驚き以外の何物でもなく、近くのクローゼットに足をぶつけてしまう。