キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 年相応で可愛いなぁ、やはりニヤニヤが止まらない。

 そうやって来歌君のことを気にせずニヤニヤしていると、遠くから呼び声が飛んできた。

「来歌……!」

「……うげ、兄貴。」

 良かった、お兄さん来てくれたんだっ。

 このまま帰すのもどうかと思っていたところだから、なんともタイミングがいい。

 こんな時間まで付き合わせちゃった事も謝らなきゃいけないし……。

「今まで自分、どこおったんや!? また連れ去られたんかとおも――……は?」

「……え、明暮君!?」

 びっくりして、大きな声を上げてしまう。

 それもそのはずで、来歌君が言っていたお兄さんというのは……明暮君だったからだ。

 明暮君も驚いていて、目を真ん丸にして私のほうを見ている。

 だ、だから来歌君もバリバリの関西弁だったんだ、納得……。

 確かに言われてみれば二人ともどことなく同じ雰囲気だし、顔立ちも似てるし、何より他人への信用度が低い。

 正真正銘の兄弟だと、感じずにはいられなかった。

「……なぁ、何で自分がここおんの? まさか、こいつに何かされたんか?」