キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「えへ、ごめんね?」

「絶対思ってないやろ!」

 うわ、バレた。

 来歌君の言う通り、心から申し訳ないとは思っていない。

 仕方ないよね、来歌君の恋バナが楽しくて楽しくて……にやけが止まらないんだもん。許してほしい、それくらいは。

 初々しくて可愛いなぁ、なんて柄にもない事を思う。

 ――ボーン、ボーン

 ふふっと頬が緩んだと同時に、夜7時を告げる時計の音が部屋に低く響いた。

 あ、もうこんな時間なんだ……そろそろ夜ご飯食べなきゃなぁ。

 そうだっ、来歌君にもせっかくだから食べていってもらおう。

「ね、来歌く――」

「あー……悪いな、ほんまにもう帰らないとあかん時間やわ。」

「そ、そうだよねっ。そろそろ帰らなきゃ、家の人も心配しちゃうし……。」

「……ん、知っとる。」

 よっこらせと立ち上がり、脱いだ学ランを来て玄関に向かう来歌君に、私もついていく。

「来歌君、近くまで送るよ。もう外暗いし。」

「遠慮する。あんたみたいな貧相な女でも、男に襲われる可能性はある。俺のことは気にすんなや。」