キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「じゃあどうして、今頑張って勉強してるの?」

 さっきから聞きたかった問いを、ド直球に投げる。

 来歌君の問題の解き方は、本当にかじっただけのもの。まともに授業を受けていなかったんだろうと分かってしまう解き方だった。

 だけど今は違う。私の教え方を真正面から受け止めて、ちゃんと一から解こうとしている。

 だから気になったんだ。

「今までしてこなかったんだったら、どうして今は頑張ってるの?」

「……そりゃ、入試があるからやろ。」

「それだけ? ほんとに入試だけが理由なの?」

 来歌君の言っている事も、もちろん理由に入るだろう。他なんてなかなか考えられない。

 でも何だろ、それ“だけ”じゃない気がしている。

 こ、これでもし本当に入試だけの為だったら気まずいけどっ……。

「……あんた、勘鋭いなぁ。」

「ふぇ?」

「当たりや、入試なんか正直どーでもええ。何なら最近まで捨てとったくらいや。」

「そ、それはダメと思うよっ?」

「あぁ、ほんまそうや。……だから今、あんたに教えてもらってんねんやろ。」