キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 話を聞くに来歌君は今年高校受験の15歳らしく、本腰を入れなくちゃヤバいんだそう。

 中学の勉強なら見られるし、休んでくれるなら……なんて甘く思っていたのが悪かった。

「……来歌君って、勉強嫌いなの?」

「当たり前やろ、こんなん好きな奴のほうがおかしいやん。」

「うーん、気持ちは分からなくもないんだけどね……この辺りは基礎中の基礎だから、できなくちゃ本当にヤバいというか。」

「理解できとったらとっくにしてるわ。」

 そ、そうだよねぇ……。

 どうやら来歌君は少々飲み込みが遅く、大の勉強嫌いで。

 それは仕方ない事だとは分かっていても、どうにかさせてあげたいなぁ……って考えてしまう。

「と、とりあえず休憩しよっか。お菓子取ってくるねっ。」

「いや、菓子は要らへん。太る。」

「あ、そ、そう……? じゃあお茶でも取ってくるから待ってて!」

 太る……うぅっ、その言葉は私に効くからやめてぇ……。

 心の中で泣きながら、冷蔵庫から取り出した麦茶を二つのコップについでいく。