キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 彼の真理が分からない私は、混乱するしかなくはてなで埋め尽くされる。

 もしかして私……締められる!?

 この彼の表情といい、言い方といい、そんな気がしてならない。

 に、逃げたほうがいい感じ……?

 ひぇぇっ……と恐れ慄いている私を視界に入れた彼、顔は何か企んでいるようなものだった。



 ……それから数十分。

「あっ、またそこ間違ってる! 来歌君、ここはこの公式使うんだよ。」

「どんだけ公式あんねん、覚えられるわけないやろ……。」

「次のテストに出るんでしょ? 入試も近いんだし頑張らなきゃ!」

「あんた思ったよりもスパルタなんやな……。」

 私は彼……来歌(らいか)君に勉強を教えていた。

 いやー、休んでいく代わりの条件が“これ”だとは思わなかったなぁ……。

『あんたの希望通り、休んでいく。けど代わりに、勉強教えてーや。』

 数十分前の言葉がふわふわと浮かんできて、苦笑いが零れる。

 まぁ、締められるよりはまだマシかな。中学生でも、男の子の力には勝てないだろうし。