キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 ……――って、できるわけないよ!

「いやほっとけないよ!!」

 一瞬帰しそうになったけど、足元が覚束ない彼を見て止めずにはいられない。

 せめてもう少し回復してから帰ってほしい……!

「そう言わずにもうちょっと休んでいって!」

「はぁ? だからそんなんいいって――」

「さっきみたいに倒れられても困るんですー。ほらほら、まだフラフラしてるし。」

「っ、触らんといて。」

「大人しく横になってくれたら触るのやめます!」

「…………何なん、あんた。」

 思わず彼の腕を掴んで、ソファを指さす。

 こんな強引な手を取るのは申し訳ない、けど。

 ここで帰しちゃったら彼はまた倒れそうで、今度こそ死んじゃうかもしれない。

 体つきはがっしりしているほうだと思うけど、今も辛そうに頭を押さえている。

 そんな人を放っておくなんて、私にはできない。

「警戒する気持ちも分かるよ。……でもね、私は君に何にもしない。するつもりなんてない。お願いだから、ちょっとでも休んでいってほしいな。」