キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 頭が痛むのか、支えるように手で押さえている。

「……ここ、は……って、あんた、今朝の……」

「は、はい。今朝の、襲撃と勘違いされた人です……。」

 覚えられていたらしく、眉間に皺を寄せて気難しい表情をする彼。

 も、もしかしてまだ隙を狙ってると思われてたりする……?

 はっとそれに気付いた私は、あわあわしながらも事の経緯を伝えた。

「こ、ここは私の家で……君が今朝の路地裏で倒れてたから、思わず連れてきちゃったっていうか……――って」

 ちょ、ちょっと……!?

「な、何で立って……っ」

「赤の他人の家に居座る気はあれへん。帰る。」

「そんなフラフラしてるのに!? 危ないよ、親御さんに迎えに来てもらったほうがいいんじゃ――」

「あんたに心配されるほど俺は弱ない。……関わらんといて。」

 ……っ。

 “関わらないで”

『……俺には関わらんほうがええ、碌な事にならんから。』

 明暮君も同じ事を言ってた。その言葉と彼の言葉が重なって、一瞬言葉に詰まる。

 望んでいるなら、仕方ない。