キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 あ、そういえば……あの子どうなったんだろ。

『さっさとどっか行ってくれへん? 俺、一人になりたいんや。』

 今朝はあー言われたけど、気にしないなんてできない。

 見に行ってみようかな、流石にいないと思うけども。

 制服をパタパタさせながら思い立ち、今朝の路地裏まで行ってみる。

 けども、もう半日経ってるしいないはず……。

 …………え?

「っ、だ、大丈夫……っ!?」

 いるはずない、そう思い込んでいたのに人影があった。

 フェンスにぐったり寄りかかり、静かに目を閉じている。

 視界に入れた瞬間に分かった。これはまずい、と。

 さぁーっと血の気が引く感覚がして、スクールバッグを落としかけながら駆け寄る。

 正体はやっぱりというか今朝の毒舌男の子で、心なしか息遣いが荒い。

 申し訳ない事を承知で額に手を重ねると、驚くほどの熱が伝わってきた。

 熱中症、っぽいけど風邪の可能性も否めない。

 ど、どうしよう……このままほっとくなんてできないし、かといってこの子を持っていけるほどの力なんて持ち合わせていない。