キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 ……私には、さっぱり理解できそうにない。

「あ……。」

 その時、お隣の机から何かが落ちた。

 四つ折りにされた用紙で、隙間から何か文字が見える。

 何だろ、これ。

 ちょっと椅子を引いて、その用紙を手に取ってみる。

 窓側のお隣だから……これは多分、明暮君の、だよね。

 明暮君は全然気づいてないらしく、今現在も景色を眺めているみたい。

 な、何が書いてあるんだろう……?

 ほんの好奇心が生まれて、一瞬用紙を開こうとする。

 けど……やめておいた。

 人様のものを勝手に見るなんてダメだよね、ましてや明暮君のなんて。

 明暮君は普段から何を考えているのかさっぱり分からなくって、もし見てしまったら後でこっぴどく締め上げられるかもしれない。

 ひぇ、それは怖い……っ。

「あ、明暮君?」

「……。」

「おーい……?」

 一度声をかけてみるも、返事はなし。

 分かり切ってはいたからもう一度声をかけつつ、今度は腕をトントンと叩いてみる。

 そうするとようやく気付いてくれたのか、首はあまり動かさず面倒そうに視線をこちらに向けた。