キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「そういえばお前ら知ってるか? 日明財閥様がまた新しい事業を展開したらしく、学生でも安全にバイトできる環境を作ってくださるらしい。うちの学校は日明財閥様の直属の学校だから、バイトをしたいという奴は学校から申請できるぞ。」

 ふと、言われた言葉。

 先生から飛び出した突拍子もない話を、私は全く知らなかった。

 ……また、日明財閥か。

「あー、先生その話知ってるー。前々から学生の為の事業展開するって言ってたやつだよね?」

「そうだ。元々うちの学校はバイトオーケーだが、そこは教員の目が届かない。春暁街は危ない奴もうろうろしているから、それを配慮されて展開されたそうだ。」

「だよねー。やっぱ日明財閥様凄いわぁ、何でもできちゃうんだもんっ。」

 先生のクラスメイトの会話は、どこか遠い国の話に聞こえる。

 どうして、何にも知らない人を凄いって思えるんだろう。どうして崇められるんだろう。

 私たちの為に尽くしてくれて、色々な事業も展開できるほど要領がよくて、十分凄いって思える人なのは分かってるけど。