キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「何二人で話してるの~? 夜優ねぇっ、早く学校行くよーっ!」

「あっ、結凛ちゃん走っちゃ危ないよ!」

「いいじゃん! 来歌っちも聖来先輩も、早く早く!」

 朝から元気な結凛ちゃんを、来歌君はやれやれと言った様子で追いかける。

 だけども眼差しには温かさが含まれていて、結凛ちゃんをそれほど想ってるんだなってすぐに分かった。

 来歌君が結凛ちゃんの恋愛対象になるのは、まだまだ先の事になりそうだけど……。

「聖来君、私たちも行こっか。」

「そやなぁ、やったら手出してみ?」

「? はいっ。」

 言われた通り左手を差し出すと、聖来君はその手をふわりと握った。

 と一緒に軽いタッチで唇を重ねてきて、甘いリップ音を響かせる。

「せ、聖来君……!」

「真っ赤になってんのも可愛いな。」

「~~っ、いじわる!」

「夜優を目の前にするとな。」

 突然の事に反論するけど、聖来君の柔らかい眼差しにすぐに絆される。

 こ、今度外で急にはやめてって言わなきゃ……。

 そうは思うけど、多分一生言えない。