キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 私に抱き着いたまま、悶々とした声色で呟く聖来君。

 なんだか可愛いっ……。そう言ったら怒られちゃうんだろうけど、思わずにはいられない。

「大丈夫だよ聖来君、私は聖来君しか見てないからっ。」

「……やっぱ休もか。」

「何で!?」

 思いの丈を伝えただけなのに、どうしてそう言われてしまうのか。

 そんな疑問を抱きつつも、私はどうにか説得して聖来君と一緒にお屋敷を後にする。

 ……その時に聞こえてきたのは元気な声だった。

「あっ、夜優ねぇおひさーっ!」

「ゆ、結凛ちゃん……!? どうしてここに……」

「俺もいるんやけど。」

「来歌君も……な、何でここにいるの?」

 通学路から少し外れた小道に、何故か二人の姿があった。

 それこそはてなマークが増殖して、私は何が何だか分からない状況に。

 この道は滅多に使われない道で、中学生の通学路でもないし……やっぱりどうして!?

 誰かしらに理由を教えてもらおうと、助けを求めようとして聖来君のほうを見る。

 そうすると聖来君は二人に視線を動かしてから、耳打ちするように教えてくれた。