キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 あ、あれ? 私変な事言ったかな……?

 あからさまに動揺しているような声色で返事してくれた聖来君に、ふわ~っと疑問が生まれる。

「せ、聖来君?」

「……余裕ない時にあんまそんな事、言わんといてーや。」

「へ?」

「こっちやっていろいろ我慢しとるやさかい、歯止め利かんくなるやろ。」

 歯止め?と考えた直後、一瞬時間が止まったような感覚に陥った。

 耳に残ったのは、これまでとは違った控えめなリップ音。

 だけど一番感触が伝わってきて、唇に直接……キスをされたのだと分かったのは、数秒後。

「っ、な、な……!! 今、キス……っ、して……?」

「先に理性ぶっ壊してきたのはそっちやろ。ずーっと我慢してきたんやから、これだけはさせてほしいわ。」

 ず、ずっと……?

 それって、具体的にいつから?とは流石に尋ねられなかった。

 唇同士が触れ合って、言いようのない幸福感に満たされる。そして気付いたのは、やっぱり私は聖来君のことが好きなんだなぁ……っていう、納得だ。

 好きだから少し触れあっただけでこんなにも満たされて、許してもらえるなら一生隣にいたいって。