キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 柚守君は、狂ってる……?

「……あんた、人じゃないわ。」

「ふふ、ありがとう。夜優、必ず迎えに行くからね。」

 待ってて――……と貼りついてくるような声が、最後に耳に残る。

 それが私が聞いた、柚守君の狂い愛に滲んだ声だった。



 いつの間にか5限目が始まっていたようだけど、聖来君は学校の裏門からリムジンのような車まで私を連れていった。

 私を抱えたまんま、車のシートに座り込んだ聖来君。

 その数秒後に車はゆっくりと動き始めた。

「……ごめん、夜優。すぐに、助けられんかった……っ。白鳥がおかしいのは分かっとったはずなのに、夜優を危険な目にまた遭わせた……っ!」

「あ、謝らないで……っ、つぅ。」

 私は大丈夫だよ、と伝えようとした時に鈍い痛みが体の節々に現れた。

 もしかして、飲まされた薬の副作用……?

 あまりの痛みに思わず顔を歪めてしまい、下唇を噛み締める。

 それに気付いてくれた聖来君は、申し訳なさそうな表情でふわりと私の頭を撫でた。

「ほんまにごめんな。家に着いたら解毒薬あるさかい、もう少し我慢してーや。」