キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 ヒーロー“みたい”じゃない。

 聖来君は本物の、私のヒーローだ……っ!

「なぁ白鳥、あんた狂っとるわ。」

「今更だろ? 明暮君だって、普段は人畜無害そうに一匹狼しているけど……日明の御曹司なんだってね?」

「……どこで調べたんや、それ。」

「ご想像に任せるよ。俺は夜優の為だったら何でもするから、ね。」

 今まで聖来君のほうに向けていた視線を、私のほうに流した柚守君。

 その表情は……狂っているほどに艶やかで、ぞっとするほど裏がある笑みだった。

 柚守君は、変わってしまっちゃったんだろうか……。

「あんたは俺よりも狂っとる。……夜優に大量のストーカーを送り込んで、何がしたかったんや。」

「あー、だから全然夜優のダメージが少なかったんだね。最後の一人だけは取り逃がしちゃったみたいだけど、20人近く抑えつけられたのは純粋に尊敬するよ。」

 ストーカー……って、もしかして柚守君が裏で動かして……?

 ……私は何も言えなかった。

 柚守君から紡がれた言葉に耳を疑いたくなった。20人近くって、いくら考えてもおかしい。おかしすぎる。