キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 そのさなか、だった。

「今度俺のこと拒否したら、――するよ。」

「っ……な、そんな、の……」

「ダメだよね? だったら言う事聞いて、このまま抱かれて。」

 嫌と言えない状況を作られてしまった。

 だって拒否したら……柚守君に、取り返しのつかない事をされる。

 助けも呼べなくて、拒否もできなくて。

 弱い私じゃ、もうどうしようもないっ……。

「――校内で抱こうとするとか、配慮の欠片もないなぁあんた。」

 ……え?

 と、呆気に取られている間に私の上にブレザーが覆い被さり、ふわりと体が浮いた。

 それをした人は、今一番求めていた……いつの間にか好きになっていた人、だった。

「せいら、くん……?」

「夜優、遅なってごめん。もう安心し、白鳥の好き勝手にはさせんさかい。」

「……っ、せいらくんっ!」

 私は聖来君に、また助けられた。もう何度助けられたのか、私には分からない。

 ごめんなさい、聖来君……。

 だけどまた迷惑をかけてしまったと感じると同時に、助けに来てくれたんだという安堵と嬉しさが膨らんだ。