キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 何で、こんな事になってるんだっけ……っ。

 段々と意識が遠のいてきて、視界がぼやけてくる。

「ゆ、ゆず……くん……だ、だめっ……!」

「だめじゃないでしょ。夜優だって、もうこんな可愛くなって……大丈夫だよ、痛い事はしないから。」

「っ、誰か……――んんっ!?」

「はーい、大声出したら気付かれるよー?」

 せめて声で助けを求めようとしたけど、柚守君はこんな時でも抜かりない。

 私が叫ぶ前に自身の手で塞いで、嘲笑うような表情を見せた。

「夜優は俺の言う事だけ聞いてればいいの。ほんとはね、場数を踏んでからにしようと思ったんだけど……俺自身結構な夜優不足だったらしくて。夜優には悪いなって思ってるよ。」

「そ、それじゃあ……」

「でもやめてあげない。これで夜優との既成事実ができると思ったら、やめるなんて選択肢は消えるよ。心配しないで、夜優は俺に身を委ねてくれるだけでいいんだから。」

 そん、な……っ。

 希望があると思ったのに、一瞬にして奈落に叩きつけられたような気分に陥る。