キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

 なら柚守君はずっと、あの時から演技してたの……?

 そ、そんなの……信じられない。信じたくなんて、ない。

「柚守君は、そんな事しないっ……。」

「失望した?」

「違う、そういう意味じゃなくって――」

「別にいいよ、失望しても。俺的には最終的に夜優の全部を手に入れられたらいいんだから。その為に早めに日本に帰ってきて、薬だって俺のことしか考えられなくなるような調合にしたのに……あんま効いてなさそうだね。」

 聞きたくもない言葉の羅列が、柚守君の口から伝えられる。

 信じられないと言っても、柚守君の瞳は本気だ。冗談なんか一切見えない、嘘なんかじゃない瞳。

 疑惑と驚愕と焦燥と……数え切れないくらいの感情が、一気に流れ込んでくる。

 柚守君は、こんな事する人じゃ……。

「夜優暑いでしょ、今脱がせてあげるね。」

「やっ……やめて! あ、暑くない……っ!」

「無理しちゃって。もう息上がるくらい熱こもってるよね? 大丈夫だよ、服脱いだらぜーんぶどうでもよくなっちゃうから。」