キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「ごめん、柚守君……。」

「ううん、謝らないで。でもどうしようか、今日は保健室開けられないって言われてるし……早退する?」

 不安そうな表情で教えてくれる柚守君に、私はふるふると首を左右に振る。

「ちょっと休めば治ると思うから、屋上にでも上がって風に当たってくるよ。心配してくれてありがとう。」

 熱があるのなら早退するべきだろうけど、顔が熱いだけでしんどさは感じない。

 それでもどこか、力が入らなくなるような感覚も交わって、自分でもどうすべきなのか判断できなくなっていた。

 とりあえず、柚守君から離れないと……。

「ぅ、あれ……?」

「夜優、屋上よりも涼しい場所あるからそっちに行こう? この近くだからすぐ行けるし、夜優今にも倒れそうで怖いからさ……傍にいさせてよ。」

「え、だけど……」

「今の自分の状態、分かってる? 俺の言う事聞いて。」

 ドクッ……

 心臓が危険を知らせるように嫌な音を立てる。

 柚守君、アメリカから戻ってきた時からそうだったけど……様子がちょっと、変だよ。