キケンな冷徹関西男子は独占して溺愛して、どうしても手放したくないようで。

「いや、そんな……こいつに誰が飲ませて……兄貴はせんやろし、他の奴か……?」

「ら、来歌君?」

「あんた、一緒に兄貴のとこ行くで。」

「はぇっ……!?」

 兄貴のとこ……つ、つまり今から聖来君のところ行くっていうの?

 ど、どうしてっ……。

「何で、急に……?」

「……嫌なんか?」

「そういうわけじゃ、ないけど……っ。」

 これ以上、迷惑はかけられないっていうか。

 もう遅い時間だし、今から行くのは常識で考えてやめておいたほうがいいはず。

 聖来君も夕食食べる時間だと思うし、そうなれば来歌君も早く帰らなきゃいけない。

 来歌君は私のことを心配して言ってくれたんだろうけど、私は平気だ。これも、寝れば多分治るだろうしっ。

「今日はもういい時間でしょ? だから来歌君は結凛ちゃんと仲直りする事だけを考えてて!」

「お、おい押すなって……! 兄貴と会わんで、後悔しても知らへんからな……!」

 ……バタン

 は、はぁ……とりあえず帰す事はできた、かな?

 すっごく強引なのは申し訳ないけど、来歌君にも迷惑をかけたくないって考えたら強行突破しかなくなっていた。